マタギたちが切ってくれた木を、円空はナタ一つで彫っていきます。 「ナタ一つで、仏像が彫れるのかね」 「ノミが無ければむりだろうが」 マタギたちは、口々に言いましたが、円空は何も言わずにナタをふるいつづけます。