出来上がった仏像を、円空は小さなほこらをつくって納めました。 「こんなところに、仏様をおいてよいものかの」 「そうじゃ、下の部落の方がみんなも拝めるしな」 またぎたちは言いました。 けれど、円空は知らん顔をしています。