しばらく歩くと、またお父さんはしゃがみ込みました。 「これは、3歳くらいの雄のクマだ。さっき、ここを通って山の巣に戻ったんだろう」 「さっき通ったの。じゃあ、近くにいるんだ」 平澤さんは、怖くなりました。でもお父さんは、平気そうです。