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寿都神社の境内の錨/絵・有田愛莉 テキスト画像4
「それから、寿都神社には錨が置いてあるだろう。あれは、今から100年ほど前の明治31年(1898年) に、久政丸といういう船が沈みそうになったとき、4本ある錨の爪の3本まで折れたのが、最後の 1本だけが残って助かった時のものなのだよ。それで、船の人が神様に感謝して奉納したんだ」 「それじゃあ、寿都神社は、船の人たちを守ってくれる神様なんですね」 「そうだね。寿都神社の神様は、船の人だけでなく、みんなが安心して暮らせるように守ってくれるんだよ」