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小さな港、船頭や船乗り テキスト画像3
ここは、小豆島の港です。 エゾ(北海道)へ向かう弁財船に荷物を積み込んでいます。 「やっぱり、佐渡までは荷が少ないな。佐渡で米やむしろを積むことになるな」 船頭の弥吉が言いました。 大阪で、米やミソなど、エゾへ運ぶ荷物を積んでも良いのですが、佐渡の方が安いのです。 「空荷(荷物がないこと)では危ないから、今年も小豆しま島の石を積むか」 荷物の少ない弁財船は、風を受けるとかたむいてしまうので、船底に重しとして石を積んでいるのです。